肥満治療

無理なく続けられる
肥満治療

生活習慣病の治療のために痩せたい、将来の発症を予防したくて痩せたい、腰や膝に不調を感じていて痩せたいなど、肥満治療の目的は人それぞれです。
当クリニックでは、多職種による食事や運動のサポートを行い、必要に応じて薬を用いた治療も組み合わせて進めていきます。
私たちがお手伝いできるのは一時的なことかもしれません。けれども、食事や運動に気を配ることはこれからもずっと続けていく必要があります。
大切なのは、“無理なく続けられる方法”を見つけること。
患者様の生活リズムや体質に合ったペースで、健康的な体づくりを一緒に考えていきたいと思います。

当クリニックの
肥満治療について

当クリニックでは、体重を減らすことだけでなく、肥満に関連する健康リスクを改善させることを重視しています。
血液検査や体組成測定による定期的な健康状態の評価をもとに治療方針を決定いたします。
2型糖尿病の患者様は保険診療内で減量効果が期待できる「GLP-1受容体作動薬(オゼンピック®、マンジャロ®)」や「SGLT2阻害薬」を提案いたします。
一方、2型糖尿病病ではない方でこれらの治療をご希望される場合には、自費診療での対応となります。保険診療での薬物療法(ウゴービ®、ゼップバウンド®)を希望の方には、提携先の医療機関をご紹介いたします。

食事療法

当クリニックでは、肥満治療の基本となる食事療法において、摂取エネルギーと消費エネルギーのバランスを意識しながら、栄養面でも無理のない改善を目指します。
医師と管理栄養士が連携し、患者様それぞれのライフスタイルや体質に合わせた食事プランを作成しているのが特徴です。
急激な減量ではなく、続けられる健康的な食習慣を身につけることを大切にし、体重管理だけでなく将来の健康維持にもつなげていきます。

運動療法

当クリニックでは、運動療法として有酸素運動と筋力トレーニングを組み合わせた実践しやすいプログラムをご案内しています。
理想的なペースは、有酸素運動を毎日、筋トレを週3回以上取り入れることで、脂肪燃焼に加え、筋肉量の維持・向上や基礎代謝アップが期待できます。
また、「エレベーターではなく階段を使う」「通勤時に一駅分歩く」など、生活の中に小さな運動習慣を取り入れることも効果的です。こうした積み重ねが、無理なく体重コントロールと健康維持につながります。

薬物療法

GLP-1・GIP(インクレチン)

インクレチンの説明

インクレチン薬は、国内で肥満症に対する治験を終え、有効性と安全性が確認されていますが、現在のところ限られた「肥満症」患者のみで保険適用となっており、基本的には「2型糖尿病」という病名で保険適応となっています。
そのため、多くの肥満症治療を受ける患者様に用いられる場合は承認外の使用である点をご理解のうえでのご利用をお願いしております。
なお、国内でBMI35以上の方に適応があるサノレックス(マジンドール)については、副作用や効果の観点から当クリニックでは採用しておりません。
主な副作用としては、食後の吐き気、便秘、下痢などの消化器症状が挙げられます。

治療の流れ

  1. Step01

    ご来院(1回目)

    • WEB問診
    • 検査
    • 治療の概要について説明
    • 食事管理アプリの導入

    ※初診料、検査費用等が必要です。保険診療費用(3割負担の場合)は3,200円になります。

  2. Step02

    ご来院(2回目)

    検査結果説明、食事栄養・運動指導、治療薬の選定を行います。

  3. Step03

    ご来院(3回目以降)

    効果の判定と薬の用量変更を検討します。

  • 治療中は、定期的に血液検査を行い、副作用の有無を確認しながら安全に治療を継続します。また、医師や管理栄養士による継続的な栄養指導も実施し、生活習慣の改善をサポートします。
  • 保険適用外の場合は自費診療となります。費用は使用薬剤や用量によって異なり、内服薬で月9,000~21,000円前後、注射薬で月12,000~55,000円前後が目安です。詳細は検査結果をもとに来院時にご説明いたします。

よくある質問

Q糖尿病でなくてもGLP-1・GIPを使えますか?
AGLP-1・GIPは、食事の摂取に応じて腸から分泌されるホルモンで、血糖値を安定させる重要な役割を担っています。
これらのホルモンはすい臓に作用し、インスリンの分泌を促すことで血糖値を下げますが、過剰に下がりすぎる心配はほとんどありません。
さらに、脳や胃腸にも働きかけて満腹感をもたらすため、自然と食事量を減らすことができ、無理のない形で食欲コントロールが可能です。
このような作用により、糖尿病でない方でも安全に利用できる治療法として注目されています。
Q副作用はどのくらいのペースで出ますか?
A副作用の中で比較的多くみられるのは、胃腸に関する症状です。主なものとして、胃の不快感、吐き気、嘔吐、便秘、下痢などが挙げられます。
特に、治療を始めた直後や薬の量を増やした際に出やすい傾向がありますが、症状の現れ方には個人差があり、すべての方に起こるわけではありません。
これまでの報告では、およそ10人に1人が胃腸症状を理由に服薬を中止しているとされています。
Q効果が出るまでどれくらいかかりますか?
A体が「食欲を抑えられた状態」に慣れていくまでの期間は、一般的に約2週間ほどとされています。
1ヶ月で2~3kg以上体重が減る方もいらっしゃいますが、無理のないペースとしては1ヶ月あたり1~2kgの減量が理想的です。
薬の効果に加え、日々の食事内容の見直しや適度な運動を意識することで、より良い結果が得られます。
ただし、減量のスピードや効果には個人差があり、すべての方に同じ結果が出るわけではありません。
Qどれくらい続ければいいものでしょうか?
A治療は6ヶ月から1年ほど継続することをおすすめしています。これは、効果を安定的に維持しやすい期間とされているためです。
2週間ほどで中止してしまうと、食欲が戻りやすく、リバウンドのリスクが高まります。
1ヶ月ほどで変化を実感する方も多いですが、短期間で急激に体重を落とすと再び増えてしまうケースも少なくありません。
そのため、食習慣をしっかり身につけるためにも、少なくとも2~3ヶ月は継続することを推奨しています。
Q注射は痛いですか?
A注射に対する痛みや不安の感じ方には個人差がありますが、多くの方は針の痛みを理由に治療を続けられなくなることはありません。
使用する針は採血で使うものよりも細いため、チクッとする程度で痛みはごくわずかです。