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尿中アルブミン検査とは?糖尿病腎症を早期発見する数値や頻度

こんにちは。緑地公園いまだ内科・糖尿病甲状腺クリニック 院長の今田 侑(いまだ たすく)です。

糖尿病の合併症の中でも、早めに気づいて対策しやすいのが糖尿病腎症です。この糖尿病腎症を早期に見つける検査としてよく行われるのが尿中アルブミン検査です。

ただ、名前は聞いたことがあっても、結局なにを見ているのか、いつ受けたらいいのか、結果の数字はどう読めばいいのか、わかっていない方も多いのではないでしょうか。

今回は尿中アルブミン検査についてできるだけ分かりやすくまとめます。

尿中アルブミン検査とは?糖尿病腎症を早期発見する数値や頻度

尿中アルブミン検査とは

尿中アルブミン検査は、尿の中にアルブミンというタンパクの一種がどれくらい漏れているかを調べる検査です。

腎臓は本来、体に必要なたんぱくがあまり尿に出ていかないように働きます。ところが糖尿病腎症などで腎臓の細い血管が傷み始めると、アルブミンのような小さなタンパクが漏れ出します。早期の段階では血液検査のクレアチニンやeGFR(推算糸球体濾過量)がまだ保たれていることが多く、早期発見のために尿アルブミンをいち早く見つけることが重要です。

糖尿病をお持ちの方では合併症チェックとして定期的に尿中アルブミン検査を行います。特にHbA1cが高めの期間が続いている方、血圧が高い方、これまでの尿検査で蛋白尿(タンパク尿)を指摘されたことがある方、糖尿病になってから年数が経ってきた方などでは、より密な検査が求められます。

いつ受ける?どれくらいの頻度で受ける?

海外のガイドラインでは年に1回検査を行うことが基本方針とされており、日本のガイドラインでは早期発見のために少なくとも半年に1回の検査が勧められています。

当院では、日本のガイドラインにのっとって、糖尿病のある方では基本的に尿中アルブミン検査を年2回のペースで実施します。腎臓の変化は自覚症状が出にくいことが多いので、問題がないうちに定期的にチェックしておくという考え方です。

ただし、頻度は一律ではありません。たとえば、これまで安定していて他の検査も落ち着いている方は回数を少なめにすることもありますし、尿中アルブミンが増えてきた方や治療の調整中の方では、状態に応じて回数を増やして経過を見ることもあります。

結果の見方は?

尿中アルブミン検査は通常、尿アルブミン/クレアチニン比(mg/gCre)として計算し、数値は次のように解釈します。

  • 30未満:正常〜ほぼ正常の範囲
  • 30〜299:尿アルブミンが増えている(早期腎症のサイン)
  • 300以上:よりはっきりした蛋白尿の範囲

尿アルブミンは、その時の体調などで結果がブレることがあります。そのため、1回の結果だけで決めつけるのではなく、できるだけ同じ条件で繰り返して確認し、結果の推移で判断することが大切です。

尿中アルブミンが増えていたらどうするか?

尿中アルブミンが増えていると言われると不安になるかもしれませんが、早い段階で気づけた場合には適切に対処することで改善することができます。基本的には腎臓に負担をかけやすい要素をひとつずつ減らしていくことです。

まずは糖尿病の状態を安定させることで、具体的にはHbA1cを7%未満に保つことが重要です。次に血圧の管理も重要で、診察時血圧130/80mmHg未満、家庭血圧125/75mmHg未満が目標になります。これらの目標を達成するために、薬物療法以外に生活面では減塩や運動による体重管理が有効です。他にも禁煙なども腎臓を守ることにつながります。

糖尿病や高血圧の薬の中でも腎臓を守る効果が期待される薬もありますが、eGFRといった腎機能、カリウムなどの電解質、脱水のリスク、薬価による自己負担も考慮しながら薬剤選択を行います。

まとめ

尿中アルブミン検査は、糖尿病腎症を早期に見つけるための大切な検査です。

緑地公園いまだ内科・糖尿病甲状腺クリニックでは基本的に年2回のペースで確認しますが、安定している方は少なめに、変化がある方は多めに、というように人によって前後します。また、結果は体調によってブレることがあるため、同じ条件で繰り返し、推移で判断していくことがポイントです。

治療方針の決定には尿中アルブミンだけでなく、eGFRやクレアチニンなどの腎機能、HbA1cや血圧など患者さん一人ひとりの状態を把握することが重要です。その上で薬物治療に加えて、食事や運動などの生活習慣の改善を含めて、続けやすい対策を一緒に考えましょう。

ご自身の腎臓の状態や具体的な治療法など、どんなことでもお気軽にご相談ください。