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高血圧治療は減塩から!塩分が血圧を上げる理由と対策を解説
こんにちは、緑地公園いまだ内科・糖尿病甲状腺クリニック院長の今田 侑です。
外来で血圧の高い患者さんと話していると、そんなに塩分は取っていないはず、濃い味のものは食べていない、という声をよく聞きます。
実は日本の食事は自覚がなくても塩分が多くなりやすい特徴があります。みそ汁、漬物、しょうゆ、加工食品。どれも日常的に自然と口にしているものです。
高血圧の治療では薬が注目されがちですが、減塩はそれと同じくらい大切な基本治療です。
今回はなぜ塩分が血圧を上げるのか、どのくらい減らすと意味があるのか、そして無理なく続けられるコツについてお話しします。

高血圧とは
高血圧とは、血管の中を流れる血液の圧力が慢性的に高い状態のことです。
他の生活習慣病と同じように、自覚症状がほとんどないまま進行し、脳卒中や心筋梗塞、慢性腎不全などの原因になることがあります。
だからこそ、早い段階からの生活習慣の見直しがとても大切になります。
なぜ塩分が血圧を上げるのか
塩分(食塩=塩化ナトリウム)を多くとると、体内のナトリウム濃度が上昇します。
体はそれを薄めようとして水分を血管内に引き込みます。その結果、血液量が増えて、血管の壁にかかる圧力が高まり、血圧が上昇します。
さらに長期間にわたって塩分をとりすぎると、血管の弾力が失われ、動脈硬化が進みやすくなります。血管が硬くなると、より血圧が上がりやすい状態になります。
1988年に行われたINTERSALT研究という大規模な臨床研究では、塩分摂取量が多い地域(日本など)ほど血圧が高かったことが示されています。また日本高血圧学会のガイドラインでも、減塩によって収縮気血圧が平均4〜6mmHg低下すると報告されています。
どれくらい塩分を減らせばいいのか
現在、日本人の平均塩分摂取量は男性10g以上、女性で9g前後と言われています。
しかし高血圧の方の目標は1日6g未満です。将来の予防という意味でも、できるだけ6gに近づけることが望ましいとされています。
そんなに減らすのは難しいと感じるかもしれませんが、段階的に減らしていけば味覚は徐々に慣れてきます。実際に減塩を続けられた方からは、塩辛さに敏感になるようになった、素材の味がわかるようになったという声もよくお聞きします。
当院でできること
当院では血圧測定だけでなく、随時尿を用いた推定食塩摂取量の評価も行っています。
尿中のナトリウムとクレアチニンの比率から、1日あたりの食塩摂取量を推定する方法です。
自分では減らしているつもりだけど本当にできているか不安だという方には客観的なデータが大きな助けになります。
また、ご希望に応じて管理栄養士による栄養相談も行っています。生活スタイルに合わせた現実的なアドバイスを行なっていきます。
減塩は薬と同じくらい大切です
高血圧の治療は生活習慣の改善と薬物療法の両輪です。
減塩はできればやるものではなく、治療の柱のひとつなのです。
食塩感受性といって、塩分で血圧が上がりやすい体質の方も多く、日本人はその割合が比較的高いとされています。高齢の方、肥満の方、腎機能が低下している方では特にその影響を受けやすい傾向があります。
減塩は血圧を下げるだけでなく、降圧薬の効果を高めることもあります。特にARBと呼ばれる種類の薬では、減塩と組み合わせることでより良い血圧コントロールにつながることがあります。
生活でできる減塩の工夫
減塩とは味気のない食事をするというわけではありません。
しょうゆやソースは「かける」よりも「つける」に変えるだけで摂取量は大きく減ります。しょうゆ小さじ1杯だけでも約0.9gの食塩が含まれています。
出汁のうま味、香辛料、レモンや酢などの酸味を活用すると、塩分が少なくても満足感が得られます。
ハムやソーセージ、漬物、味噌汁、インスタント食品などは塩分が多い傾向があります。頻度を見直すだけでも効果が得られます。
野菜や果物に含まれるカリウムは、体内の余分なナトリウムを排泄するのを助けます。野菜をしっかり摂ることも間接的な減塩対策になります。
まとめ
高血圧は放置すると重大な病気につながりますが、きちんと管理すればコントロールできる病気です。
減塩は今日から始められる最も効果的な治療のひとつです。
緑地公園いまだ内科・糖尿病甲状腺クリニックでは、血圧管理、推定食塩摂取量の評価、栄養相談、薬物療法の調整まで一貫してサポートします。
どこから始めればいいかわからない、本当に減塩できているか不安、という方はどうぞお気軽にご相談ください。一緒に、無理のない形で血圧をコントロールしていきましょう。
