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高血圧治療に欠かせない!家庭血圧の正しい測り方と続けるコツ
こんにちは、緑地公園いまだ内科・糖尿病甲状腺クリニック院長の今田 侑(いまだ たすく)です。
「先生から『家でも血圧を測ってください』と言われたけれど、毎日は続かない。」
「測る時間がバラバラになってしまう。」
「正しい測り方ができているか分からない。」
高血圧の治療では、お薬を飲むことだけではなく、ご自宅で測る家庭血圧がとても重要です。
診察室で測った血圧だけでは、本当の血圧は分かりません。ご自宅で普段通りの生活を送っているときの血圧を知ることで、お薬が十分効いているか、生活習慣の改善ができているかをより正確に判断できます。
今回は、家庭血圧を測る意味や正しい測定方法、無理なく続けるコツをご紹介します。

なぜ家庭血圧が大切なのか?
高血圧は、自覚症状がほとんどない病気です。そのため、「体調がいいから大丈夫」と思っていても、血圧が高い状態が続いていることがあります。
また、血圧は一日の中でも変動し、睡眠や食事、運動、ストレス、さらには季節によっても変化します。一般的には冬が高く、夏には低くなる傾向があります。
診察室では緊張して血圧が高くなる「白衣高血圧」がある一方、ご自宅で初めて血圧が高いことがわかる「仮面高血圧」という状態もあります。
そのため、普段の血圧を知るには家庭血圧が欠かせません。毎日の記録は、薬を調整したり、治療が順調に進んでいるかを判断するための大切な情報になります。
いつ測ればいいのか?
家庭血圧は毎回同じ条件で測ることが大切です。
日本高血圧学会では、家庭血圧は次のタイミングで測定することが推奨されています。
- 朝:起床後1時間以内、排尿後、朝食・服薬前
- 夜:就寝前
いずれも測定前には椅子に座って1~2分ほど安静にしましょう。
毎日同じタイミングで測ることで、血圧の変化を比較しやすくなります。
正しい測り方とは?
まず、家庭で使用する血圧計は上腕式をおすすめします。手首式はコンパクトで手軽ですが、手首の位置や姿勢の影響を受けやすく、測定値にばらつきが出ることがあります。そのため、日本高血圧学会でも、家庭血圧の測定には上腕式血圧計が推奨されています。
血圧計を準備したら、次は測定方法です。毎日測っていても、測り方が違うだけで数値が変わってしまうことがあります。
測定前は1~2分ほど椅子に座って安静にしましょう。運動や入浴、食事、喫煙、コーヒーやお茶などのカフェインを摂取した後は30分以上あけることが進められます。トイレもすましておくとより正確になります。
測定時は、椅子に深く腰掛け、背もたれにもたれた姿勢で、足は組まず床につけます。腕は心臓の高さに保ち、机やひじ掛けに乗せましょう。カフ(腕に巻き付ける帯)は上腕に直接巻き、測定中は会話やスマートフォンの操作は控えます。
日本高血圧学会では、1回につき2回測定し、その平均値を記録することが推奨されています。
治療で目指す家庭血圧とは?
家庭血圧は、治療が順調に進んでいるかを確認するための大切な指標です。
多くの高血圧患者さんでは、家庭血圧125/75mmHg未満を目標に治療を進めます。ただし、年齢や持病によって目標は異なるため、ご自身の目標値は主治医と確認が必要です。
一回一回の数値に一喜一憂する必要はありません。数日から数週間の平均的な血圧を見ることが大切です。
毎日測れなくても大丈夫
家庭血圧は毎日は測定できることが理想ですが、お仕事や家事、育児などで忙しい方にとっては、毎日続けることが難しい場合もあります。
そのような時は、2~3日に1回でも構いませんし、まずは休日だけ測ることから始めるのもよい方法です。
「完璧に行うこと」よりも「無理なく長く続けること」の方が大切です。
朝の歯磨きや就寝前など、毎日の習慣と組み合わせると、自然と続けやすくなる方も多くいらっしゃいます。
最後に
家庭血圧は、高血圧治療がうまくいっているかを確認するための大切な情報です。
正しい方法で測定し、継続して記録することで、ご自身の血圧の傾向が分かり、より適切な治療につながります。
毎日測れなくても構いません。ご自身の生活に合わせて無理なく続けることが、長く血圧をコントロールするための第一歩です。
緑地公園いまだ内科・糖尿病甲状腺クリニックでは、家庭血圧の測り方や記録の見方、お薬や生活習慣についても一人ひとりに合わせてアドバイスしています。
「測り方が合っているか不安」「血圧が安定しない」といったことがありましたら、診察時にお気軽にご相談ください。
