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鼻に綿棒を入れないインフルエンザAI検査「nodoca」を導入

こんにちは、緑地公園いまだ内科・糖尿病甲状腺クリニック院長の今田 侑(いまだ たすく)です。

今年は、例年より早い時期からインフルエンザの感染がみられています。

インフルエンザというと冬に流行する感染症というイメージが強いと思いますが、近年は流行時期が以前と変わってきており、今年はまだ暑さの残る時期から感染者がみられています。

実際、豊中市でも2026年8月24日~30日のインフルエンザ定点当たり報告数は0.58となっており、8月上旬の0.25から増加しています。

そんなかで、患者さんからよく聞くのが、「以前インフルエンザの検査した時に、鼻の奥まで綿棒を入れていたかったので、できれば受けたくないです」という声です。

従来のインフルエンザ迅速抗原検査では、一般的に細い綿棒を鼻の奥まで入れて検体を採取します。短時間で終わる検査ではありますが、痛みや強い違和感があり、検査そのものを苦手に感じている方も少なくありません。

そこで当院では今回、鼻の奥に綿棒を入れずにインフルエンザを調べることができるAI搭載医療機器「nodoca(ノドカ)」を導入しました。

nodocaは専用のカメラでのどを撮影し、その画像や体温、自覚症状などをAIが解析することで、インフルエンザに特徴的な所見がみられるかを判定する検査です。

一番の特徴は、鼻の奥まで綿棒を入れる必要がなく、検査時の痛みが非常に少ないことです。

さらに、発症して間もない時期でも検査に利用できるため、従来の抗原検査では偽陰性が心配になる発症早期にも診断の助けになります。

今回は、nodocaがどのような検査なのか、従来のインフルエンザ抗原検査と何が違うのか、当院ではどのように使い分けているのかについて解説します。

nodocaは、鼻に綿棒を入れないインフルエンザ検査です

従来のインフルエンザ迅速抗原検査では、鼻の奥から検体を採取し、その中にインフルエンザウイルスの抗原が存在するかを調べます。

一方、nodocaではウイルスそのものを直接検出するわけではありません。

インフルエンザに感染すると、のどに特徴的な変化が現れることがあります。

nodocaでは専用カメラを使って咽頭を撮影し、

  • のどの画像
  • 体温
  • 咳やのどの痛みなど症状
  • 問診情報

などをAIが解析します。

50万枚以上の咽頭画像データベースをもとに開発されており、そこに体温や自覚症状なども含めて総合的に解析し、インフルエンザに特徴的な咽頭所見や症状がみられるかを「検出あり」「検出なし」と判定します。

簡単に言えば、従来の検査が「鼻からウイルスを探す検査」なのに対して、nodocaは「インフルエンザウイルスによってのどや体に現れる変化をAIで調べる検査」になります。

一番のメリットは、検査の痛みが非常に少ないことです

当院がnodocaを導入した大きな理由のひとつが、インフルエンザ検査に伴う患者さんの負担を少なくするためです。

nodocaでは、口を開けていただき、専用のカメラでのどを撮影します。

そのため、従来の抗原検査のように鼻の奥まで綿棒を挿入する必要がありません。

実際、nodocaの治験では検査時の痛みが少ないことが示されており、治験参加者の多くが今後もnodocaによる検査を希望しています。

私自身も実際に体験しましたが、特に痛みや強い不快感はありませんでした。

もちろん、のどを撮影する際に少し吐き気を感じる方などはいらっしゃいますが、鼻からの検体採取に比べると、検査時の痛みはかなり少ないと思います。

「インフルエンザ検査は痛いから嫌」

「鼻に綿棒を入れられるのが怖い」

という方には、特に利用していただきたい検査です。

発熱したばかりでも検査できることもnodocaの特徴です。

従来のインフルエンザ抗原検査には、ひとつ注意点があります。

それは、発症してすぐのタイミングでは、インフルエンザに感染していても陰性になることがあるという点です。

抗原検査は鼻から採取した検体にウイルスが含まれるかを調べる検査です。そのため、発熱してからまだ数時間しか経っていない場合には、ウイルスの量が十分に増えておらず、うまく検出できないことがあります。

朝から熱が出て、その日のうちに検査したら陰性だった。でも翌日にもう一度検査すると陽性だった、ということも、実際の診療ではしばしば経験します。

一方、nodocaはウイルスそのものを検出する検査ではありません。のどの状態や体温、症状などをAIが解析するため、症状が出てからあまり時間が経っていない段階でも検査できることが特徴です。実際、nodocaの治験では、発症後12時間以内の患者さんにおいて、従来の迅速抗原検査よりも感度が高い傾向がみられています。

もちろん、nodocaも100%インフルエンザを診断できる検査ではなく、治験では感度76.0%、特異度88.1%という結果でした。

それでも、これまで「まだ検査するには早いかもしれません」と言わざるを得なかった発症直後の患者さんにも、その日のうちに検査できる選択肢が増えたことはnodocaの大きなメリットだと考えられます。

当院では、発症からの時間に応じて検査を使い分けます

nodocaは、痛みが少なく、発症して間もない時期にも使いやすい検査です。

ただし、すべての方にnodocaを使用するわけではありません。

従来の迅速抗原検査にも利点があるため、当院では、発症からどれくらい時間が経っているか、症状の出方、患者さんのご希望などをみながら、nodocaと従来の抗原検査を使い分けています。

発症から24時間未満の場合

nodocaによる検査を積極的に行います。

発症早期は従来の抗原検査で偽陰性が起こりやすい時間帯でもあるため、症状が出て間もない方ではnodocaを活用します。

発症から24時間以上経過している場合

従来の迅速抗原検査を基本とします。

発症から時間が経過するとウイルス量も増え、従来の抗原検査が診断に役立ちやすくなるためです。

ただし、これはあくまで基本的な方針です。

「鼻の検査がどうしても苦手」

「以前検査を受けてとても痛かった」

「できるだけ痛みの少ない方法で調べたい」

このような希望がある方については、発症から24時間以上経過していてもnodocaによる検査を積極的に検討します。

検査方法について希望がある場合は、遠慮なく診察時にお伝えください。

nodocaは結果が出るのも非常に早い検査です

nodocaは、判定までの時間が短いことも特徴です。

問診や咽頭撮影などが終了したあと、判定を開始してから数秒~十数秒程度で結果が表示されます。

発熱や倦怠感が強いときに、医療機関で長時間検査結果を待つのはつらいものです。

検査時の痛みだけではなく、診断までの時間を短くできる点もnodocaのメリットのひとつです。

「インフルエンザの検査が痛いから受診したくない」という方へ

インフルエンザの検査は診断のために大切ですが、必要な検査だからといって、できるだけ痛くない方法を選べるのであれば、その方がよいと当院では考えています。

nodocaの導入によって、これまでの「鼻の奥まで綿棒を入れる検査」だけではなく、のどを撮影するだけでインフルエンザを調べるという選択肢が増えました。

特に、

  • 鼻からのインフルエンザ検査が苦手な方
  • 痛くないインフルエンザ検査を希望される方
  • 発熱してからまだ時間が経っていない方
  • できるだけ早くインフルエンザかどうかを調べたい方

には、nodocaがよい選択肢になる場合があります。

豊中市・吹田市、緑地公園周辺でインフルエンザにかかったかもしれない方、とくに「鼻に綿棒を入れないインフルエンザ検査を受けたい」という方は、当院までご相談ください。

発熱、咳、のどの痛み、悪寒、関節痛、強い倦怠感などがある場合には、発症からの時間も含めて診察し、その方に合った検査方法をご提案します。

「鼻の検査が痛いから嫌だな」と思っている方も、我慢せずにご相談ください。

※nodocaは6歳以上の患者さんを対象に有効性・安全性が評価されています。6歳未満については使用経験がなく、有効性・安全性は確立されていません。